どうもこんにちは、DV毒親の介護と借金に追われること三千里、なつゆめです。
毒親介護の発信をしているとよくこんな意見をいただきます。
- 育ててもらった恩がないのか
- こんな人に介護されたくない
- 親孝行したい時には親はいないよ
- 産んでもらってそれはない
うるせえええええええええ!
わかってますよ、そんなこたぁ。
全ての家庭が幸せお花畑なわけではない。
勝手に子作りしておいて、産まれたら自分の所有物かの如く、奴隷のごとく支配してきた人に感謝の気持ちを持てるだろうか?
敬愛できるだろうか?
もし、親孝行なんかしたくない。
あなたがそう思っているならしなくていいんです。
そんな親はサッサと施設に入れておさらばグッドナイトです。
- 親孝行をしなくていい理由
- 親孝行を強要された時の対処法
- 親孝行強要の体験談
- 仕返しをしてはいけない理由
以上の4つについてお話していきます。
結論として、親孝行を強要する親とは争わず静かに距離を取ることをおすすめします。
後半では、筆者が実際にDV毒親から「親孝行を強要された話」や「親孝行と介護の関係性」についても触れているので、是非最後まで読んでみてください。
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親孝行したくないならしなくていい

そりゃ親孝行できるに越したことはないですよ。
親孝行したいと思える関係性であり、子供が親孝行をしたいと思うのであれば思う存分やれば良いと思います。
しかし親孝行したいと思えない、親に感謝していない、親の存在が無理。そう思っているならする必要はないです。
断言します。
親孝行はしなくていい。
は?産んでもらったんだから感謝しろよ。
誰に育ててもらったと思ってるんだ。
親を大切にできないなんて薄情すぎる。
そういった声が飛んできそうなので、もう少し細かく説明していきます。
- 子育ての義務はあるが親孝行は義務ではない
- 親孝行は3歳までで終わってるらしい
子育ての義務はあるが親孝行は義務ではない
そもそも親孝行は義務ではありません。
子供が親に育ててもらったことに対して、恩を感じていてその恩を返したいと、子供自身が思うことによって発生する行為です。
産んでもらったから、大人になるまで育ててもらったから。
そういった理由で誰かに親孝行を強要されたり、義務付けられたりするものではありません。
逆に子育ては、子供を産んだ時点で扶養義務が発生します。
子供を育てる義務があります。
そして、その扶養義務が発生することを承知で産んだということです。
その義務に対して「感謝するべきだ。親孝行するべきだ。」と言うのは、厚かましいにもほどがあります。
子育てと言うのは産んだ時点で育てないという選択の余地はなく、当たり前にしなけらばいけないことです。
その行為に対して感謝するかどうかは子供次第であり、感謝されるような育てられ方をしていないのであれば親孝行したいとも思わないですよね。
3歳までに一生分の親孝行をしている
吉丸房江著書の「あのね だいじょうぶ だいじょうぶ」という本に、こんな一文があります。
「子どもはうまれて3歳までに一生分の親孝行をしている」
子供が生まれた時の感動や幸せ。
一生をかけて命をかけて守ってあげたい存在ができたことへの喜び。
子供は小さい頃に一生分の幸せを親へプレゼントしているんです。

嫌なら親孝行しなくてもいいにゃ!



その通りやねん。
でも親孝行したくない親に限って親孝行を強要してくるねんなぁ…
親孝行を強要されたらどうするか?


親孝行を強要してくるような親はろくでもないことがほとんどです。
良親であれば、子供に親孝行を強要するような厚かましいことはしてきません。
そのためここからは親孝行を強要してくる毒親であること前提でお話していきます。
- 争わない
- 距離を取る
- とりあえずプレゼント
争わない(大前提)
まず大前提として争わないことです。
やりたくもない親孝行を親本人に強要されると、怒りや戸惑いの気持ちが湧いてくると思うのですが、上記のような正論を振りかざして戦うと親孝行の強要が更にエスカレートします。
まずはイラッとする気持ちをグッッと飲み込んで「考えてるから待ってて」などと適当にその場をやり過ごしましょう。
距離を取る
親孝行の強要をされて気分が悪くどうしようもない場合は距離を取るのが一番です。
親孝行の強要をされると、強要が止まることはありません。
お互いの気持ちを素直に話し合うなどの対応で済むのであれば、誰も困らないでしょう。
恐らく親孝行の強要をするということは親の中では「子供は親に感謝して当たり前→親孝行をして当たり前」だという思考なのです。
そのためお互いの気持ちを素直に話し合ったところで到底分かり合えないので無駄です。
ただしいきなり絶縁をしてしまうと、親不孝者だ!などと言いがかりをつけてさらにエスカレートすると思うので、外出する時間を増やす、可能なら別居してみるなどできることからスタートしましょう。
もしかしたらもしかすると、距離を取ることで自分自身も気持ちの変化があるかもしれません。
程よい距離感で接する中で「たまには会いに行っても良いかな。ちょっとくらい何かしてあげても良いかな」と思うかもしれないですよね。
その場合は親子共々win-winなのではないでしょうか。
とりあえずプレゼントだけする
親孝行を強要してくるということは、とにかく親は自分に注目してほしい、尽くしてほしい、感謝してほしい、構ってほしい。
そういった思考だと思います。
そのため心から行動として何かしてあげる、でなくても、とりあえずプレゼントを渡してあげるだけでも欲求を満たしてあげることはできます。
誕生日や母の日、父の日、敬老の日、クリスマスなど…渡すタイミングはいくらでもあると思うので、気乗りはしなくてもとりあえず渡してあげるといいかもしれません。
プレゼントと言っても高価なものでなくてOKです。
我が子から何かをしてもらった。その事実が嬉しいはずなので、高価なものでなくてもOKです。
実体験として私自身、何か特別な日には父にちょっとしたプレゼントを渡していました。(もちろん形だけ)
形だけとはいえ、子供から何かプレゼントをもらうことは嬉しいようなので、欲求を満たしてあげるという意味では効果はあるかと思います。
ただしプレゼントすらも渡したくない!親のために何かするのは反吐が出る!そういった場合はサッサと距離を取るのがベストです。



なるほど。
親孝行を強要されたら争わずに静かに逃げるのが一番ってことだにゃ。



そういうこと。
親孝行を強要されたら微笑んで逃げるが勝ち。
父による親孝行の強要体験談


当の本人に親孝行を強要されて腹立つのに、争わずにそっと逃げるとかできるかよ!と思いますよね。
ごもっともです。
ここからは私の実体験。
要介護になってしまったDV毒親から親孝行を強要された時の体験談と私が取った行動をお話していきます。
前置きとして、わたくし、22歳でDV毒親の介護と借金に襲われたため、毒親とわかっていながらも逃げる間もなく介護が始まってしまいました。
介護がなければ親孝行もクソもなく、お金を貯めて早急に家を出ていたと思います。
介護をしているのにまだ求められる
そもそも親の介護、親の老後の面倒を見てあげることは最大級の親孝行だと思うのですが、それをしても尚、我が父は更にハイレベルな親孝行を求めてきました。
父いわく…
自分の親に親孝行できなくて後悔している。
親の介護ができてよかったと思っている。
親孝行したい時には親はいないよ。
などと、直接的に親孝行をしろ!というよりは遠回しにプレッシャーをかけてくる感じでした。
しかし、幼い頃から母に暴力をふるう父を見ていた私は、父に親孝行をしたいなどといった気持ちは一切ありませんでした。
むしろ、今こうして介護してるんだからそっちが感謝しろと思っていました。
そのため心の中では「どの口で親孝行なんて言うんだよ」と思っていましたが、本音を口走ってしまうとどうなるかわからないので適当にやり過ごしていたのです。



適当にやり過ごすって?



親孝行は考えてるからちょっと待ってて!みたいな感じ。
争わず適当にやり過ごすのが一番だと気付く
承認欲求を満たしたい父の親孝行してくれPRは度々ありました。
ある程度流す術を身に着けていたとはいえ、私も人間なのでイラっとしてつい本音が出てしまうこともあります。



親孝行を強制してほしくない。
つい、そう言ってしまったことがありました。
その言葉を言ったは最後。
父の機嫌は最悪。思春期真っ盛りの男子のように荒々しくなり構ってちゃんが加速しました。
その時私が察したこと。
争わずに適当にやり過ごすのが一番だ…
それ以降は「ちゃんと考えてるからね~」などと適当に流しながら、誕生日などの記念日には適当なプレゼントを渡すことで落ち着かせていました。
距離を取ることで心境の変化
争わずに適当にやり過ごすのが一番だと改めて気づいた私は、親孝行PRがあった時も気持ちをグッとこらえて我慢していました。
とはいえ、度々起こる親孝行PR期はストレスの種でした。
このままでは私の心が死んでしまう。そう思った私は父と物理的な距離を取ることにしました。
もちろん要介護なのでずっと父を1人にしておくわけにはいきません。
そのため介護施設に短期的に預ける「ショートステイ」を利用してお互い程よい距離感を保つようにしました。
ショートステイ先の施設はコチラのサイトで探しました。
親孝行を強要してくるような親がそんなすんなり施設に入れるかよ!と思う方もいるかと思います。
どうやって施設のショートステイの説得をしたかは近日中に別記事にて解説しますので、しばしお待ちください。
父にショートステイを利用してもらうことで、私の気持ちにも少し変化がありました。
それまでは父との距離が近すぎるがため、これ以上どう尽くせと言うんだ!と思っていました。
しかし、距離を取ることで「帰ってきたら好きな物食べさせてやろうか」と思えるようになったのです。
優しくできる距離。親孝行したいと思える距離感もあると思うので、それぞれの関係に合った適切な距離を保つことは最重要だと思います。
責任は果たそう
親孝行を強要されたら争わずに静かに逃げるが一番いいぞ!という結論をお話しました。
とはいえ、ここまで親孝行なんてしなくていい!と散々言ってきましたが、もし介護が親孝行に分類されるのであれば、それを放棄することは難しいです。
日本の法律上、子供には親の扶養義務が発生します。
それは強制ではなく子供に余裕があればの話ですが、親が要介護になってしまい子供が同居している場合は、介護から逃れることは難しいでしょう。
とはいえ、ずっと付きっ切りで親の介護をするのではなく上手くサービスや施設を使いながら、程よい距離感を保つこともできます。
程よい距離感で責任を果たすだけでOKです。
無理に「老後の面倒見てあげなきゃ!親不孝かな…」なんて思う必要はありません。



あくまでの自分のできる範囲で罪悪感のない程度の付き合いでOKだにゃ。
親孝行しない選択に後悔はない


私自身、親の介護は放棄できなかったのですが、世間が思い描く親孝行はしてきませんでした。
例えば、旅行に連れて行ってあげる、ホテルに食事に連れて行ってあげる、手紙を書く、などなど。
その選択は自分自身がしたものですが、一切後悔はありません。
もっとこうしてあげればよかった、親孝行してあげればよかったとは思っていません。
自分がした選択に後悔はないので、あなたも「親孝行をしたくない!」と思っているのであればご自身の気持ちを信じて大丈夫です。
世間の目やうしろめたさなど気にする必要は一切ないです。
親孝行をしないからと言ってあなたが悪者になるわけではないのです。
それが正解。
私が決めてること「仕返しはしない」


親孝行はしない!
介護義務の責任は果たす!
しかし私はその上で一つ決めていることがあります。
それは「仕返しはしない」
親孝行をしたくないほど嫌いで憎い親ではありますが、親がしてきたことを自分が親にしたところで誰も得しないです。
一時的に自分の感情はスッキリするかもしれませんが、「仕返しをする=親と同じ」だということ。
復讐や仕返しをする時間があるのであれば、自分自身がより一層幸せで豊かになる方法を考えた方が良いです。
自分の幸せな姿を見せることがある種の復讐になるでしょうから。
人に固執せず、やられたことはやり返さず、淡々と自分の信じた道を真っすぐ生きることが、何よりも親孝行で、そして仕返しだと思っています。
まとめ:親孝行をしたくないならしなくていい
- 親孝行をしたくないならしなくていい!
- そして親孝行を強要されたら争わずに静かに距離を取る!
- 気持ちが許すなら適当なプレゼントをしてあげる!
- そして仕返しは絶対しない!
以上の4つのポイントをお話してきました。
親孝行を強要する親は、はっきり言って厚かましすぎます。
そして、もし、「そんな風に育てた覚えはない」などと言われても、「あなたが育てた結果がこれです。残念でした」くらいに思っておきましょう。
親孝行をしないのは薄情でもないし、自分の気持ちを守る選択なので、自分を一番大切にしてあげてください。