親の介護は最大級の親孝行|施設入居は悔やまなくていい

親の介護は親孝行

こんにちは、22歳で親の介護と借金に襲われた女こと、なつゆめです。

先日こんなツイートをしました。

施設に入れるのは親不孝なんかじゃない。
最高の親孝行だよ。
施設に入居させてあげられるのはすごいことよ。
施設入るまで面倒見て、施設探して、関係各所と打ち合わせして、本人説得して。
並大抵の労力でできることじゃないから。

そう、親の介護は最大級の親孝行なのでは?と思うのです。

巷では、在宅介護が正義だとか、施設入居はかわいそうだとか、そういった意見もありますが、どんな形であれ親の介護と向き合っている時点でこれ以上ない親孝行だと筆者は思います。

ということで、この記事では以下の内容を綴っています。

  • 親の介護は最大級の親孝行
  • 施設入居は悔やまなくていい

結論として、親の介護はどんな形であれ親孝行だし、在宅だろうが施設だろうが関係ない!というお話です。

なつゆめ

この記事を書いている人

  • 22歳で毒親介護と借金に襲われる
  • 元介護事務(包括・施設)
  • Webライター
  • 介護家族ファースト

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目次

親の介護は最大級の親孝行

冒頭から何回言うんだよ!と突っ込まれそうですが、親の介護は最大級の親孝行です。

もう少し深掘りしていきます。

そもそも親孝行ってなに

そもそも親孝行とは何を定義にして親孝行と言うのでしょうか。

親孝行:親に真心をもってつかえ、大切にすること。親に孝行を尽くすさま。コトバンクより

この定義を目にした時にほとんどの人が思い浮かべるのが、何か物をプレゼントしたり、食事や旅行に連れていってあげる等の特別な行為ではないでしょうか。

とはいえ、具体的にどういった行為が親孝行なのか?という明確な行為はないはずです。

親に真心を持ち、大切にし、親のために尽くす行為であれば親孝行ということですよね。

定義に習うなら老後の面倒も親孝行のうち

親孝行という言葉の定義に習うのであれば、老後の面倒、すなわち親の介護の親孝行に分類されるはずです。

むしろ旅行や食事、物のプレゼントよりも、遥かに長い時間と大変な労力を使う介護はこれ以上な親孝行だろうと思います。

親孝行をしてあげたい。その気持ちだけで普通の親は嬉しいはずなんですよね。

普通じゃない親に対しては親孝行しないのも正解のうち

実際に筆者は22歳から親の介護をしているのですが、介護を理由に有給申請をした際には親世代の上司に「親孝行だね。えいね」と言われることがありました。
私自身は親孝行をしているつもりはありませんでしたが、周りから見ても親の面倒を見ているというだけで「親孝行」だと思われるのだなと感じた瞬間でした。

親の介護はやって当たり前ではない

親の介護は親孝行だ!なんて言うと、親の介護は子供の義務だ!やって当たり前だ!という意見が飛んできそうなので、そこに関して少しだけお話したいと思います。

もちろん親の介護は、実の子供の義務ではあります。

とはいえ、それは生活扶助義務であり、生活保持義務ではないのです。

つまり、親が子供を扶養する義務は当たり前にありますが、子供が親を扶養する義務というのは絶対ではありません。

▶親の介護義務について詳しくはコチラ

親の介護はやって当たり前ではないし、子育てのように自ら望んで喜んでやるものでもないのです。

多くの人がいろいろな葛藤の中やっている行為だと思います。

施設入居も悔やまなくていい

介護において施設入居は誰もが一度は検討したことがあるのではないでしょうか。

とはいえ、施設に入れるなんて親不孝かな…世間の目が気になるな…自宅で暮らせないなんてかわいそうだな…そんな葛藤を抱えている人も多くいると思います。

冒頭のツイートでも少し触れていましたが、施設入居は悔やまなくていいと思っています。

その理由についてお話していきます。

  • 在宅介護が正義ではない
  • 施設入居させるのも親孝行
  • 入居までにはとてつもない労力が必要

在宅介護が正義ではない

巷では在宅介護においてのほっこり話や感動話が美談として多く取り上げられますが、それは理想であって全ての在宅介護が感動のフィニッシュを迎えるわけではありません。

そういった感動的なストーリーは拡散されやすく、メディアにも取り上げられやすいので必然的に目に入りやすいですが、在宅介護をしている多くの人が耐え難い苦痛と葛藤の渦中にいるはずです。

  • 親の介護によって好きだった仕事を辞めた
  • 親の介護が原因で兄弟喧嘩をした
  • 親の介護が原因で家庭内が険悪なムードになった

このように親の介護が原因で、それぞれの関係や人生が一変してしまうことも少なくないはずです。

そんな状態で親に真心を持ち、大切にし、親のために尽くす介護ができるでしょうか。

それが親孝行と言えるでしょうか。

親のためだと思っていた在宅介護が結果的に双方を苦しめることだってあります。

適度な距離感がお互いの幸福度を上げることもあるので、距離が近くなりがちな在宅介護が正義だとは限りません。

施設入居も親孝行のうち

前述したように適度な距離感がお互いの幸福度を上げ、結果的に親孝行にも繋がるのでは?という話から考えると施設入居も十分親孝行なんですよね。

施設入居というとネガティブなイメージを持たれがちですが、施設に入れることがどれほど幸せなことかもう一度考えてほしいです。

以前このようなツイートをしましたが、まさにこの通りでして。

施設に入れることが幸せなことなんだと。今の若者に浸透してほしい。
施設入居は可哀想だというイメージは未だに根強いけど、24時間誰かがいてボタン押したら飛んできてくれて、食事は食べやすく栄養バランスも考えられてて。
在宅でそれが叶うのはほんの一握りの人だけ。
施設に入れるのは幸せなこと

親の安全を守り、自分の生活を守り、お互いが何不自由なく暮らせる場所を作る方法。それが施設入居だと思います。

また施設入居により適度な距離を保ち、お互いのことを思いやりながらお互いの人生を全うする。

親からすれば子供が子供自身の人生を歩んでくれることが何より嬉しいはずですし、ましてや親のせいで子供の人生を棒に振るなんて親孝行どころか耐え難い苦痛だと思います。

入居までにはとてつもない労力が必要

「在宅介護に比べて施設入居は楽でしょ。」世間ではそんなイメージを持つ人も少なくないはずです。

もちろん施設に入居して利用料を支払いさえすれば、定期的に面会に行き、お互いの距離感を保った上で生活も守れるので、フル在宅介護より数百倍負担が軽くなるのは間違いないです。

そういった観点から「施設入居は甘え」「施設入居は逃げ」「施設入居は楽」そういった思考になるのは十分理解できます。

とはいえ、施設入居するためにはそれなりのハードルがありまして…

施設入るまで面倒見て、施設探して、関係各所と打ち合わせして、本人説得して…並大抵の労力でできることではありません

それだけの労力を費やしてお互いの幸せや人生を守るのですから、施設入居を悔やむ必要なんて全くないのです。

施設検索の負担軽減は下記からどうぞ

どんな形の介護でも親孝行

冒頭から口酸っぱく申してるように親の介護は最大級の親孝行です。

親に思いやりを持って大切にしながら心を通わせ、介護を通して親に尽くす。

それが例え在宅介護だろうが施設入居だろうが、お互いを想う気持ちは変わらないし、むしろお互いの人生のために距離を取る選択も間違ってないです。

どんな形の介護でも、どんな選択でも、胸を張っていいと思います。

親の介護は親孝行

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