【実例】ヤングケアラーに必要なのは支援ではなく保護

「ヤングケアラー」という言葉をよく耳にするようになりました。

筆者は22歳から親の介護をしている若者ケアラーです。

若くして介護をしている当事者として「ヤングケアラー・若者ケアラー」という存在が世間に浸透することはとても有難いです。

今回はヤングケアラーの支援のついて実例も交えて検証していきたいと思います。

目次

ヤングケアラーとは

18歳未満で親の介護を担う子供たちのことです。

ヤングケアラーと若者ケアラーの違い

ヤングケアラーと若者ケアラーの違いって分かりづらいですよね。

ヤングケアラー18歳未満
若者ケアラー18歳~39歳くらい

年齢的な違いもありますが、根本的に違うのは保護される立場かそうでないか

ヤングケアラーは18歳未満です。

親の介護を担う云々より、もはや保護される立場ですよね。

保護されて教育を受ける立場です。

本来保護される立場である彼らが、逆に親の保護をしているということになります。

親子関係が逆転してる状態です。

事情はあれど、児童福祉でいう「ネグレクト(育児放棄)」の状態になってしまっているんですね。

ネネちゃん
子供が介護をしていることが異常だにゃ。
なつゆめ
せやろ。「えらい」とかお涙頂戴とかじゃなくて、そもそもおかしいねん。

ヤングケアラーの実例

最近、ヤングケアラーを取り上げるメディアが多くなってきました。

NHKニュース
男の子は9歳から介護を始めた ~「幼き介護」の現実~ | NHKニュース 【NHK】ヤングケアラーだった男性。進学も就職も何もかも諦め介護を続け、今、「外の世界とのつながりがほしかった」と漏らしました。

彼は9歳から祖母と母の介護をしていました。

介護が終わるころには38歳になっていました。

介護をしている間、少しだけアルバイトをしていたそうですが、30年間のほぼ全ての日常が介護だったようです。

当然、外部との接触はほとんどなく、気付くと、友だちも彼女もいませんでした。

仕事も家庭も、何よりも社会との「つながり」がありませんでした。

ここがヤングケアラーの怖さで、いつの間にかヤングケアラーから若者ケアラーになってしまうんですよね。

一般的な子供の「普通」を知らないまま、大人になっても介護を継続している。

もちろん若者ケアラーもきついですけど正直なんとでもなるんですよね。

大人ですから。

しかし、ヤングケアラーから繰り上がり形式で若者ケアラーになった人というのは、十分に教育を受けていない、働いていない、世間との接触もない分情報も少ない。

「介護の全てを自分がやる」というのが当たり前になってしまってるのです。

ヤングケアラーは支援ではなく保護

もう一度言います。

ヤングケアラーは保護されるべき子供です。

保護されるべき子供が保護されていないんですね。

もはやこれって介護とは別問題で、児童福祉の問題ですよね。

どういう事情であれ親が責任を果たせてないのであれば本来「保護」されるべきなんです。

今の日本の制度では、子供の将来を守っていく方法はこれしかないですよね。

ヤングケアラー支援の理想

ここからは私が勝手に「こうだったらいいのにな」というお話です。

ヤングケアラーは支援ではなく保護という、なかなか強めの発言をしました。

が、やはり虐待されているわけでもないですし、親も子も一緒にいたいと思うんです、普通は。

日本には高齢者施設があります。児童養護施設もあります。

その両方を上手く組み合わせた施設があったらいいのになと、筆者は思いました。

親子同じ部屋で暮らせる。

子供はその施設から学校に通う。

子供がいる時間もいない時間も、介護士が常駐していて、何かあればすぐに駆け付ける。

本来そういうところに税金を使うべきですよね。

国会で寝てる議員さん、なんとかなりませんかね?

まとめ

今回は少し尖った内容の記事になってしまいましたが、ヤングケアラーの存在を認知してもらうことが、支援の第一歩だと思います。

賛同していただけましたら、どうかこちらの記事の拡散をお願いします。

おしまいっ

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