まず最初に一言。
毒親介護なんてしなくていいです。
自分が好きで生んだ子供に介護を強要する意味が分からないですし、自分の面倒は最後まで自分で見るべきです。
もし介護してほしいなら、それ相応の生き方をするべきだと思います。
- 親が虐待・DV気質で関わりたくない。
- アル中で手が付けられない。
- 虐待はないけど束縛してくる、歪んだ愛を注いでくる。
心底嫌いな毒親だけど、もし介護が始まってしまったらどうしたらいいのか?
介護放棄をして罪に問われたりしないか?
このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
大人になっても尚、血縁という名の呪いで拘束してくる親も少なくありません。
・絶縁中の毒親介護はしなくちゃいけない?
・毒親の介護をしない方法は?
・万が一、毒親介護をする羽目になったら?
このような疑問にお答えしていきます。
結論から言うと「絶縁中」の毒親に関しては介護から逃れることができます。
ただし、介護義務が発生する場合もあるので、その場合の対処法も合わせて紹介していきます。
もし毒親が一人での生活が難しい場合は施設入居させましょう。
在宅でいると結果的に家族が看る羽目になります。
ケアマネに相談するのもありですが、民間施設に関しては施設検索サービスから探した方が効率的!【LIFULL介護】なら、質問の答えるだけで自分にぴったりの施設を探してまとめて資料請求ができます。
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絶縁中の毒親なんて見放せばいい
しょっぱなからインパクトのある見出しで申し訳ありませんが、絶縁中の毒親の介護なんてしなくていいんですよ。
あ、絶縁中であることが前提なので悪しからず。
幼い頃から両親が不仲で喧嘩ばかりして、親同士が暴力を振るい、育児は放棄。挙句の果ての借金を作って明日食べるものもない。
そんな状況で運よく大人になって、意を決して絶縁したのに、何が介護してほしいだ?虫が良すぎるんですよ。

えらく怒ってるにゃ



冷静に語れるわけがないくらい絶縁中の毒親はマジで放置でOK。
とはいえ、親孝行過激派に怒られそうなのでもう少し深堀していくわ。
毒親介護ムリ過ぎ!共倒れ寸前な人は施設に入れましょう
絶縁なんて無理なんだが?という場合はコチラの記事を参考にしてください
毒親介護は強制ではない


現在の日本の法律では親の介護は子供の義務となっています。
例外を除き基本的には親の介護をする義務があるのです。
とはいえ、義務と強制は違います。
親の介護をしなくてもいいケースもあるのでそれについてお話していきます。
親の介護をしなくてもいい理由は大きく分けて2つあります。
- 法的な理由
- 感情的な理由
毒親介護をしなくても良い法的な理由
親の介護(扶養)に関しては法律でこのように定められています。
第八百七十七条 直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
E-GOVより
これだけ見ると、法的に親の介護(扶養)が義務なのであれば逃れられないのではないか?と思いますよね。
ここでポイントになるのは扶養の種類にあります。
・生活保持義務
・生活扶助義務
保持と扶助この2つには大きな違いがあるのです。



聞きなれない言葉だけど簡単に説明するよ!
扶養する側と同程度の生活をさせてあげる義務。
親から子、夫婦間で発生する。
扶養する側に余裕があれば助けるという義務。
成人済の親子、兄弟の間で発生する。
保持と扶助、親の介護というのは2つ目の生活扶助義務にあたります。
更にわかりやすく説明すると
生活扶助義務(せいかつふじょぎむ)は、親を介護する側、つまり子供側の生活に余裕があれば助けてあげる必要がある。介護をする必要がある。という意味です。



じゃあ、逆に生活に余裕がなければ義務じゃないってことにゃ?



そういうこと。余裕がないなら介護する必要はないよ
もし、親から「援助してほしい」と連絡があったとしても余裕がないという理由で断ることが可能です。
ただし、ここで注意しておきたいこと。
「余裕がない」と断ったことで親が裁判を起こしたとします。
その場合は子供が援助できるかどうか判断するのは裁判所になります。
本当に余裕がない場合はそれでいいとして、多少の余裕があった場合は勝敗が左右されるかもしれません。
普通の親子関係であれば子供に「余裕がない」と言われれば引き下がると思いますが、というより子供側も余裕がなくてもなんとかしようとすると思います。
ですが、亀裂の入った親子関係であれば、子供に「余裕がない」と言われようものなら、弁護士を付けて裁判を起こしてでも、あの手この手で援助させるのが毒親です。
介護せざるを得なくなった場合についての対策は後半でお話していきます。



次は法的ではなく感情的に考えても毒親介護なんてしなくても良い理由をお話するよ!
毒親介護をしなくても良い感情的な理由


ここからは法的ではなく毒親介護の経験者である筆者が、感情的・精神的な角度から見ても「介護なんてしなくていいよ!」という話です。
感情的・精神的な角度から見ているので、法的には何の根拠もありません、悪しからず。






親の介護をしたくない、そもそも関りたくないというのにはそれなりの理由がありますよね。
- 親から虐待をされていた
- 親から歪んだ愛を注がれていた
- 束縛される
- 離婚していて接点がない
- 親がアル中で毎晩暴れていた
親の出来は周りの誰かが判断するものではなく、子供自身が判断することです。
子供がNOを突き付けるのならばそれが正解です。
そもそも、自分の面倒は最期まで自分で見るべきです。
もし、子供の手を借りるのならば、子供に対してそれなりの愛情を注ぐべきですし、自分からお願いするものでもないですよね。
子供が自ら「親孝行したい」「助けたい」と思って初めて成立するものです。
勝手に産んで、「育ててやった」などと恩着せがましい恩を着せて、最期は面倒を見てくれなんて、都合がいい極まりないです。
「毒親の介護をしたくない」
当たり前の考えだと筆者は思います。
毒親介護をしなくてはいけない2つのケース
ここまでは毒親介護を「しなくてもいい」ケースについてお話してきました。
ですが、ここからは残念ながら「しなくてはいけない」ケースについてお話していきます。
2つのケースがあります。
- 子供の生活に余裕がある場合
- 毒親と同居している場合
毒親を今すぐ施設に入れたい場合は以下を参考にしてください
子供の生活に余裕がある場合
先ほど説明した「生活扶助義務」に沿って考えると、子供の生活に余裕がある場合は親の援助をする必要が出てきます。
生活に余裕があるかを判断するのは裁判所なので、親が裁判を起こさない限り生活扶助義務は発生しない。
とはいえ、子供のことなど一ミリも考えていない毒親なので裁判を起こしてでも子供に介護をさせようとする可能性は十分にありますよね。
裁判を起こされると勝敗はどうなるかわかりません、ケースバイケースですし、私自身が法律の専門家ではないので正直、勝敗については全くわからないです。
なので個人的には、生活に余裕があって精神的にも少し余裕があるなら月1万でも援助している方が、身を守れるのかな?とは思います。
毒親と同居している場合
ここまではあくまで「絶縁中」または「別居中」の毒親介護についてお話してきました。
しかしながら、同居してるんだよね…という方も多いかと思います。
結論として同居している場合は介護から逃れることはできません。
同居している状態で万が一親が脳梗塞にでもなろうものなら、同居中の子供が多かれ少なかれ介護をするしかなくなります。
というのも、介護の世界では毒親であろうがなかろうが、同居家族が1番の介護支援者なのです。
同居しているというだけで介護保険サービス(ヘルパーさん)が受けられない可能性だってあるのです。
そうなると生活の援助だけではなく、がっつり介護をすることになってしまいます。
もし同居していて介護を放棄すると「保護責任者遺棄罪」という罪に問われる可能性が大きいです。
まだ毒親介護が始まっていない、且つ同居している場合は、介護が始まる前に別居しましょう。






毒親介護から逃れるには絶縁が一番ですし、絶縁中であれば直接介護に関わる可能性は低いでしょう。
ですが、もし、どうしても介護から逃れられない場合はどうすべきか、その対処法と考え方についてお話していきます。
毒親介護をする羽目になった時の対処法
- 義務だけを果たす
- できるだけプロに任せる
- 世情を関係者に話す
1.義務だけを果たす
介護の義務というのは、生活を共にしてずっとお世話をするという意味ではなく金銭の支援や保護責任という形で、関りを持つということです。
生活のお手伝いが必要となった時に、施設やヘルパーサービスを利用するための保証人や身元引受人になることは避けられませんよね。
必要最低限の家族にしかできない義務は果たす。そのスタンスで十分です。
2.できるだけ外注する
家族と連絡が取れる以上、家族にしかできないことという事柄は出てきます。
とはいえ、生活の維持自体は子供が関わらずとも全てプロにお任せすることが可能です。
介護の世界は意外とサービスが手厚く、介護保険サービスを使って自宅で暮らすことも可能ですし、民間のお手伝いサービス、食事を届けてくれるサービスもあります。
自宅で過ごすのが難しい場合は、身体や希望に合わせた施設に入居も可能です。
もちろん、それらの手配については子供が支援する場面も出てきますが、親と同居して一対一で介護するよりは何倍もマシですよね。
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3.親子関係を関係者に話す
関係者というのはケアマネやヘルパー、かかりつけ医、介護施設のスタッフのことです。
介護が始まると想像している以上の人々が支援に関わってくれます。
支援してくださる人たちに親子関係や家庭環境を事前に話しておくことをおすすめします。
家庭の事情を他人に明かすというのは、少し抵抗があるかもしれません。
ですが、家庭状況を事細かく話すことで、状況を考慮したサービスを提案してくれます。
もし、何も話さないままでいると「家族で面倒見れるんだな」と判断されてしまうので、関りたくないならはっきり伝えておきましょう。
体験談:絶縁計画中に親が要介護になって介護する羽目になった
何度も申し上げているように、全ての縁を切って連絡先も居場所も知らせていないレベルの絶縁ならば、親の介護から逃れることはできる可能性は高いですし、そもそもしなくていいと思います。
とはいえ、絶縁に成功した人ばかりではないと思いますし、かくいう筆者も絶縁計画中に親が要介護になり人生詰んだ女でございます。
クソ毒親の介護が始まるとどうなるのか?
- 四六時中電話が鳴り止みません
- 嫌いな親のことを考え続けなければなりません
- 親を病院に連れて行かなければなりません
- 親の食事を作らなければなりません
言い出したらキリがないですが反吐が出そうなほど生理的に拒絶するようなことばかりが起きます。
筆者は約9年ほど毒親の介護に追われているのですが、9年のうちで何となく態勢が付いてきたのか、もはや諦めているのか、「毒親介護」と言うものに対して昔ほどの拒絶反応をしなくなったのは事実です。
とはいえですよ。
私と同じような想いはしてほしくないですし、できることなら毒親の介護をせずに自分の人生を生きてほしいです。
せめて施設に入れる等して、自分の時間を確保してほしいです。
偉そうに語っていますが、筆者もクソ毒親に頼み込んで施設の短期入居を利用するなどしてなんとかメンタルを持ちこたえてきました。



毒親介護をしないことに後ろめたさを感じる必要はないにゃ



そう!そこだけは異論は認めん。自分の選択に胸張ってほしい
毒親介護はしなくていい!断固拒否なら今すぐ絶縁しろ!
もう一度おさらいです。
・絶縁中の毒親介護は必ずしもする必要はない
・親の介護は生活扶助義務なので抜け道はある
・感情的にも負い目を感じる必要はない
・介護する羽目になっての最小限で十分
とは言え、「本当に心から親の介護をしたくない!想像しただけで反吐が出そう」という場合は絶縁が一番手っ取り早いです。
逆に1ミリだけなら関わっていいかな?という場合は義務だけ果たすというスタンスでいけば罪悪感もないのかなと思います。
おしまいっ
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